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「立派な鯉でしたねぇ。あんなに大きいの、初めて見ました」 「デカイか？ 鯉っていやぁ皆あんなもんだろ」 「小高にも鯉は居りましたけど…結構小型でしたよ。えっと、大体…これくらい」 「ふーん…あれの半分もねぇな」 「遠目でしたから、本当はもう少し大きいのかもしれませんが」 「つか、それマジで鯉か？ 若しくは稚魚だった、とかよ」 「成魚…かどうかはちょっと解りませんけど、鯉は鯉です。叔父上が眺めながら"鯉こくは旨い"って、仰ってましたから」 「………」 「？」 「……食用かよ」 「？ おいしかったですよ？ 味噌味で」 「…………………」 「ああそういえば、蓮といえば蓮根の」 |